小学2年生 国語 文章問題2 無料プリント問題

2025年8月12日小学2年生の国語 標準プリント

小学2年生 国語 文章問題2

小学2年生の国語「文章問題2」のこの文章問題は、小学2年生向けに作られた説明文型の読解プリントです。テーマは「北極とそこにくらす動物たち」。寒さの厳しい環境でたくましく生きる動物たちの姿を紹介しながら、自然や命の大切さにふれることができる内容になっています。

本文は約700字で構成されており、低学年の子どもたちでも無理なく読める語数ながら、しっかりとした情報と描写を含んでいます。北極という普段あまりなじみのない地域を舞台に、しろくま(ホッキョクグマ)やアザラシ、キツネ、トナカイなどの生き物たちが、どのように寒さや食べ物の少なさに向き合って生きているのかが描かれています。

特にこの文章では、動物たちの体のしくみ(しろくまの脂肪や毛)や、えものを見つけるための行動(長い距離を歩く・じっと待つ)などに焦点を当て、「環境にあわせて生きる工夫」を読み取ることがねらいです。

また、「冬はよるだけ」「夏はひるだけ」という北極特有の季節の変化にも触れており、科学的な興味や自然への関心を広げるきっかけにもなります。

このプリント教材は、読解力をつけるだけでなく、「自然」「環境」「いのち」「知恵」など、道徳的・科学的なテーマへの関心も深めることができる設計となっています。学校の授業はもちろん、家庭学習や補助教材としても非常に使いやすく、お子さまが「読むこと」「知ること」に楽しさを感じられるように工夫されています。

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小2国語 文章問題2
小2国語 文章問題2

小学2年生 国語 文章問題2 解説・回答

上記問題の解説・回答をします。考え方や回答方法などの理解を深めてください。

(1)選択問題

正答

④ところが

解説

「ところが」は、前に述べた内容と反対のことや、予想外の展開を表すときに使います。
ここでは、直前の文章で「冬になると、何日も太陽が出ない『よるだけの季節』が続きます」と説明していますが、そのあとに「なつになると、こんどは『ひるだけの季節』がやってきて、1日中ずっと明るいままになります」と、冬とは逆の状況が述べられています。このため、「ところが」がもっとも自然で正しい接続詞になります。

間違いやすいポイント

  • ①「このように」はまとめの言葉であり、逆の内容を表す文脈には合いません。
  • ②「また」や③「そして」は情報を追加する流れですが、ここでは冬と夏という対比なので不適切です。
もりん
もりん

接続詞を選ぶときは、「前の文と後の文の関係」が同じ方向なのか、逆なのかを判断しましょう。逆の内容であれば「ところが」「しかし」などの逆接を選ぶのがポイントです。

(2)選択問題

正答

② 1日中明るくて、夜のように見えないから

解説

  • 北極の夏は「ひるだけの季節」と呼ばれ、24時間ずっと明るい状態が続きます。夜のように暗くならないため、時間の感覚がくるいやすく、「そろそろ寝る時間だ」という意識を持ちにくくなります。これが「ふとんに入る時間を忘れてしまいそうだ」と書かれている理由です。

間違いやすいポイント

  • ①「太陽がかくれて見えないから」は冬の「よるだけの季節」の説明にあたるため不正解。
  • ③「北極の人は寝る時間がきまっていないから」は本文に書かれていない想像なので不正解。
もりん
もりん

国語の文章問題では、「本文に書いてある事実」か「本文からわかること」だけを根拠にして答えるようにしましょう。選択肢のうち、本文の記述と合わないものは避けるのが正解への近道です。

(3)選択問題

正答

③ たべものが少ないので、チャンスをにがさないため

解説

  • 北極は寒さが厳しいだけでなく、食べ物も少ない場所です。そのため、しろくまは一度のチャンスを確実につかむ必要があります。じっと待ってアザラシが現れた瞬間に捕まえる方法は、無駄なエネルギー消費を防ぎ、限られた食料を手に入れるための戦略です。

間違いやすいポイント

  • ①「体が大きいので動けないから」は事実ではありません。しろくまは大きくても泳ぎや歩きが得意です。
  • ②「たくさんえものがいるから」は本文の内容と逆で、不正解です。
もりん
もりん

理由を問う問題では、前後の文章をよく読み、「なぜ?」に直接答えている部分を探しましょう。環境や条件が理由になることが多いので、周囲の状況描写にも注目しましょう。

国語の文章問題 保護者向け活用法

この「北極」をテーマにした文章問題は、小学2年生の国語力を高めるだけでなく、理科的知識や自然環境への関心も育てられるプリントです。保護者の方は、家庭学習に取り入れることで、お子さまの「読解力」「語彙力」「背景知識」の3つをバランスよく伸ばすことができます。

  1. 読解力の強化
     文章中の接続詞や理由を問う問題は、お子さまが文章の構造を理解する練習に最適です。特に「ところが」のような逆接の接続詞は、文章の前後関係を正確に読み取る力を養います。
  2. 語彙力の向上
     「北極」「昼だけの季節」「脂肪の層」など、生活の中ではあまり使わない言葉に触れることで、語彙の幅が広がります。読み終えた後に意味を一緒に確認すると、記憶に定着しやすくなります。
  3. 理科的知識と探究心の育成
     北極の自然や動物の生態が描かれているため、読解と同時に地理・理科の学習にもつながります。学習後に図鑑やインターネットで北極の写真や動画を一緒に見ることで、理解が深まり興味が持続します。
  4. 家庭学習での実践方法
     - 読む前に「北極ってどんな場所だと思う?」と予想させる
     - 読み終えたら設問に答えるだけでなく、文章を自分の言葉で要約させる
     - 動物の生き方や環境の違いについて、感想や気づきを会話で引き出す
  5. 学習習慣づくり
     長文読解が苦手なお子さまでも、1日1ページずつ読む方法を試すと負担が軽く、続けやすくなります。この教材を繰り返し使うことで、「文章を読む→理解する→答える」の流れが自然に身につきます。

💡 まとめ
この教材は、小学2年生の読解力強化・語彙習得・自然科学への興味喚起を一度に行える学習プリントです。ご家庭で定期的に活用することで、学校の授業だけでは得られない深い理解力と表現力を育てられます。

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