小学2年生 国語 文章問題9 無料プリント問題
小学2年生 国語 文章問題9
お子さんが文章を読むとき、「登場人物がどうしてそう思ったのか」「なぜその行動をしたのか」をうまくつかめないことはありませんか? 小学2年生の国語「文章問題9」のこのプリントは、日本の伝統文化をテーマにした物語です。職人の手仕事や受けつがれてきた知恵が、ゆっくりと描かれています。場面の流れが静かで、派手な出来事はありませんが、そのぶん「気づき」や「心の動き」をていねいに読み取ることが必要になります。
このお話では、目に見える出来事だけでなく、心の中の変化や背景にある理由を考える場面が多く出てきます。たとえば、「どうしてその言葉を言ったのか」「なぜそのときの気持ちが変わったのか」を、文章の中の手がかりから見つける練習になります。こうした読み方は、国語だけでなく、理科や社会で文章や資料を理解するときにも役立つ力につながります。
読解が苦手なお子さんは、まず大きな場面の流れを押さえたうえで、短い文にまとめる練習をすると良いでしょう。また、「なぜ?」と親子で会話しながら読むことで、文章から根拠を探す習慣が自然につきます。
この題材は、ただ読むだけでなく、文化や伝統の価値を感じ取るきっかけにもなります。お話を通して、ものづくりの大切さや、人から人へ受けつがれていく思いに触れられるでしょう。
ぜひこのプリント問題をご家庭での学習に役立ててください。
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小学2年生 国語 文章問題9 解説・回答
上記問題の解説・回答をします。考え方や回答方法などの理解を深めてください。
(1)記述問題
正答
紙は工場で作るものだと思っていたから
解説
冒頭でアキラは「紙は工場で作るものだと思っていた」と述べています。和紙づくり体験で、昔ながらの方法を目の前で見て驚いたことが理由です。
間違いやすいポイント
- 「紙がざらざらしていたから」など、驚きではなく感想に当たる記述を選んでしまう。
- 「色が見えたから」など、体験の一部だけを理由にする誤り。

「なぜ驚いたのか」という問いは、予想と実際の違いに注目すると答えが見つかりやすいです。本文の前半と後半を比べるのがコツです。
(2)選択問題
正答
② 紙のもとを均一にするため
解説
- 本文で職人さんは、「何度もくり返すと紙のもとが均一になる」と説明しています。和紙づくりでは、材料を均一にすることが美しい紙を作るために重要です。これは文章中で直接説明されているため、②が正解です。
間違いやすいポイント
- 「水をきれいにするため」①を選ぶ誤り:動作の目的ではなく、材料の均一化が本来の目的です。
- 「色をつけるため」③は本文に一切出てこない情報です。

こうした説明文では、「○○すると△△になる」という原因と結果の文がヒントになります。説明の直後に答えが書かれていることが多いので、順番に丁寧に読んで確認しましょう。
(3)記述問題
正答
解答例)昔からの紙の美しさを感じたから
解説
- アキラは出来上がった和紙を手に取り、見た目や手ざわり、光にすかした色の美しさに感動しました。「昔からの紙なんだ」と思った瞬間、伝統や文化への尊さを感じ、心があたたかくなったのです。
間違いやすいポイント
- 「部屋が温かかったから」など、物理的な温度と混同しやすい。
- 「紙の色がきれいだったから」だけでは理由が不十分。

「気持ちを表す言葉(胸があたたかくなるなど)」は、出来事と感情をセットで考えると正しい答えにつながります。
(4)選択問題
正答
③ 日本の伝統は受けつぎ、守っていくことが大切だということ
解説
- 本文では、アキラが和紙づくりを体験し、「昔からの紙」に感動する様子が描かれています。最後にお父さんが「伝統を受けつぐ人がいるから日本の文化は残っている」と話しており、これが物語全体のメッセージになっています。したがって③が適切です。
間違いやすいポイント
- ①「工場で紙を作るのは大変」:本文の主題は工場ではなく、伝統的な和紙づくりの価値です。
- ②「紙は光にすかすと色が見える」:これは細かい描写の一つであり、全体の主題ではありません。

物語や説明文の最後に登場人物が話す言葉は、作者の伝えたいテーマであることが多いです。特に、経験から得た感想や教訓に注目すると正答に近づけます。
国語の文章問題 保護者向け活用法
この「和紙づくり体験」の文章問題は、日本の伝統文化の価値を子どもに伝える教材プリントとして非常に有効です。読解力だけでなく、ものづくりへの興味や歴史的背景への理解を深めるきっかけになります。
保護者の方は、まず本文を一緒に読み、出てきた用語(「和紙」「均一」「伝統」など)の意味を確認してください。その後、設問ごとに「なぜそうなるのか」を親子で話し合うと、文章を根拠をもって読み解く力が育ちます。
さらに、実際に和紙づくりの動画や体験施設を見せることで、文章の理解がより深まり、学習内容が記憶に定着します。こうした体験学習は、国語の読解力だけでなく、社会や美術など他教科への学びにもつながります。
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